友達に「カラオケ行こう」と誘われたのは、何気ない休日のことでした。特に期待もせず向かったその場所で、私は運命の人に出会うことになります。
そこのいたのが、彼でした。背が高くて、顔もかっこよくて、正直ひと目で「タイプだな」と思いました。カラオケでマイクを握れば、その場にいた誰よりも歌がうまい。そして何より、めちゃくちゃ優しい人でした。
それから、友達も交えてみんなで遊ぶ機会が増えていきました。会うたびに惹かれていく自分がいて、気づけば私は猛アタックをしていました。そうして私たちは付き合うことになったのです。
でも、その幸せは時間は長くは続きませんでした。付き合って二ヶ月も経たないうちに、まさかの妊娠が発覚したのです。
いわゆる「でき婚」でした。
私は迷わず「産みたい」と思いました。でも彼は違いました。
「自分が親になる準備ができていない・・・」
そう言われたとき、頭が真っ白になったのを覚えています。
プロポーズの言葉なんてありませんでした。それでも私たちは、なし崩し的に、でも確かに前へ進んでいきました。入籍をして、一緒に住む場所を探して、結婚式をあげました。振り返れば
「私に言われるがまま」だったのかもしれません。
それでも、あの日カラオケボックスで出会った瞬間から、私たちの19年は始まったのです。

コメント