結婚19年、夫の不倫4回を振り返る①

第一子を妊娠していたあの頃、私は夫の異変さに気づいていた。

スマホを持ってこそこそ別室に行く姿。画面をさりげなく隠す仕草。

積もっていくのは、言葉にできないモヤモヤだった。

問い詰める勇気はなかった。というより、何がおきているのか、自分でもまだ理解できていなかったのだと思う。夫は何も言わないまま、気づけば家を出ていた。

残された私は、ただ呆然と座っていた。

「何かの間違いであってほしい・・・」

そう思い込もうとする自分がいた。お腹の子のことを思うと、これ以上夫婦の空気を

悪くすることが怖かった。だから、強く責めることができなかった。

離婚の二文字が頭をかすめなかったと言えば嘘になる。それでも、生まれてくる子の前で家族が壊れることだけは避けたかった。

だから私は、「許したふり」を選んだ。

心の中は何一つ整理できていないままで。

誰にも話せなかった。実家の親にも、姉にも、友人にも。

「妊娠中に神経質になって」と思われるのが怖かったし、何よりお腹の子への影響のほうが心配だった。

行き場のない感情を、誰にも打ち明けられないまま抱えていた。

けれどこれは、序章に過ぎなかった。この後、夫の不倫はさらに続くことになる。

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